デッドライジング

「デッドライジング」のストーリー解説

この記事はストーリーのネタバレを含んでいます。 デッドライジング

本作はショッピングモールで起きるゾンビの大発生を描いているわけですが、これは映画「ゾンビ」のストーリーでもあるのです。

ジョージ・A・ロメロが監督したこの映画ではゾンビを通じて消費社会のアメリカを批判していたのですが、「デッドライジング」でもその要素は垣間見えている印象です。

ゲーム終盤になれば、その事実が明らかになっていくのですが、2006年当時からしてみれば、ここまで映画的なゲームを作り上げるのは、至難の業だったのではないかと思います。

実は「デッドライジング」は「ゾンビ」との共通性を指摘され、裁判にまで発展してしまったというケースがあるのです。

「ゾンビ」の権利を持っていたMKR Groupが「デッドライジング」の開発元であるカプコンを訴訟しましたが、訴訟の理由が曖昧であったため結果的にはカプコンの勝利で事なきを得たという過去があります。

ショッピングモールで人間とゾンビが戦うというアイデアこそ共通しているものの、映画とゲームでは表現の方法も物語の進め方もまったく異なるものになります。

本作「デッドライジング」はゲームだからこそできる表現の仕方で、手に汗握るストーリーを作り上げたといえるのではないでしょうか。

作品紹介

ストーリー解説